「いっ……だぁぁぁっ……!!」 よほど痛かったのか、涙目で教室内を走り回る若葉。 「本当、容赦ねぇな」 「若葉もでしょ。それより、今何時間目?」 私は持っていたピストルを制服のポケットにしまってそう言った。 「今、昼休み。琴朝からずっと寝てたから」 これも若葉のイタズラだろうと鼻で笑って時計を見る、が……教室の時計は12時50分。