愛梨ちゃんは、相変わらずメンクイで彼氏ができないんだとか。



「…どうなの?“ 和奏くん ”」



「優しくしてもらってるよ?」



……そう。私の彼氏は、和奏くん。
私の大切な人の弟。



「未だに、お姉ちゃんなんて呼んでないでしょうね」



「当たり前でしょっ!!」



私は、愛梨ちゃんの言葉に笑いながら運ばれてきたリンゴジュースを飲む。