「……ずっと笑ってろよ」



そんな、今にも居なくなるみたいな言い方はしないで欲しい。



しかも、笑顔でそんなことを言わないで欲しい。



私の目からは、さっきよりも大粒の涙が溢れ出すけど……笑っていよう。



今だけでも、若葉のために笑っていよう。



そんな私を見てか、若葉も笑顔で……最後の力を振り絞って。



私も、最高の笑顔で。




「またな」




「またね」




――ピーーーー……




8月4日、大好きな親友の若葉の誕生日。



私が世界で一番愛した男の子は、天国へ旅立ちました。