伝えるために言葉がある。



もどかしいこの半端な距離は、俺を苦しませるだけなのかもしれない。



だったら、いっそのこと琴から俺が離れればいいだろうけれど。



「はぁ……」



それもそれで、俺が嫌になる。



結局、俺は……ずっと琴に隣にいてほしいんだ。



ずっと……俺が死ぬまで。



これからもっと……琴を巻き込んで泣かせることも多くなるだろう。