まだ、時間が早いけれど制服に着替えて荷物を持って一階に行く。 「若葉……」 「母さん、おはよう」 普通に。何も無かったように普通に、接するんだ。 母さんも、辛いはずだから。 「若葉、おはよう」 「父さん……はよ」 父さんは、新聞を広げてコーヒーを飲んでいた。 そうか……俺、今日は起きるのが早かったから父さんが家にまだいるのか。