私/俺 を好きでいて__


ー屋上ー



私は原稿用紙を取り出して、
シャーペンを持った。



サラサラとそこに書き込んでいく。



私の物語________



でも、途中でやめた。
書けなかった。



主人公が新たな友達と出会う場面。



ペンを止めて、カバンにしまった。



鞄を手に取って、後ろを振り向くと



ピンクの髪の毛をポニーテールにした
可愛い女の子がいた。



「ねぇ…」


相手の唇がそう言った。
でも私は下を向いて、その子の横を通り過ぎた。



階段を降り切った所で、腕を掴まれた。



「あー…いたいた」