次の日、ケイタが登校していると前方にゆりかの姿が見えた。

「おっす、ゆりか」

走っていくと、ビクリとしてケイタを見た。

「どうしたんだよ?」
「・・なんでもない」

そう言って、今度は足早に歩き始めた。


「あ、今日の放課後、さとこの家に集合だぜ」

そう言った瞬間、ゆりかが振り返った。

「間宮、みんなにもう私抜けるって言っといて」
「はぁ?何でだよ」
「何ででも。もう関わらないで」


そう言って走っていってしまった。

「・・なんだよ、ゆりかのやつ」

「おっす、何してんだよ間宮」

ボーゼンと突っ立っていると、後ろから上野が背中をたたいた。