ケイタたちの学校に、新しい校長がきた。

話が短い校長を期待していたケイタだったが、見事に裏切られた。

今度の校長は、前の校長よりもずっと話が長かった。


ムンムンとした熱気の中、座っているとはいえ暑苦しくて仕方がない。
長い間座っているので、いい加減尻も痛くなる。


教師たちもしきりにハンカチで汗をぬぐっていた。


やっと終わった、と思うと単純なことなのにすごくうれしい気持ちになった。



「では、3年生から静かに教室へ・・・」

生徒会のことばで、3年が立ち上がる。
ケイタはよろよろと歩き出した。

そのとき、川嶋が後ろから足早に歩いてきた。