「えいっ!……ふふふ」
「おま、ちょ、バ、変態が!」
ぎゅっと、抱きついてみた。
茜がバカみたいに騒ぐけど、気にせず、ぎゅううっと抱きついて顔を埋める。
そうすれば茜が口をつぐんで、力は弱かったけど、抱きしめ返してくれた。
「ふふふっ」
「お前、だから急にくんなって…」
「事前に言いましたー」
「返事してねぇだろっ」
「私には聞こえた」
「それは幻聴だ、病院行けアホ」
「照れてる時の茜って毒舌だよね。ツンデレ?」
「は!?違えよ!」
「ふは、怒らない怒らない」
笑って言えば、上から舌打ちが降ってきて。


