真実と嘘〜番外*subplot〜



笑った私を睨む茜の目線をスルーして、エレベーターに乗る。



「ほら、早く早く!」


「急かすなよアホ」


「いきなりの暴言!?」


「近所迷惑」


「ちょっとばかり声大きくしただけだけれども!!?」



笑ったこと、そんなに根に持たないでよまったく。



そんなやり取りを繰り広げながら、私たちは部屋に着いて。


茜にソファに座っててもらい、私は髪の毛を一つに結んでココアを入れる。


何分か経って、茜にココアを渡して横に腰掛け、やっと「ふー」と息を吐いた。