真実と嘘〜番外*subplot〜



…ああ、もう、懐かしいなぁ。


その笑顔も何もかも。



「…だいちゃんのほうが、変わんないよ」



涙をこらえてそういえば、だいちゃんがまた、ははっと笑う。


それから思いついたように、イタズラに笑って。





「まぁでも──可愛くなってて、驚いた」




なんて、言ってきた。



…か、かわ…?



おかげで、一瞬、固まる。

頬もじわじわと熱くなって。


テンパりながらだいちゃんの肩をバシンと叩く。



「っ、ば、だ、だいちゃんのばか!たらし!わかめ!」


「ぶっは!お前、ほんと、変わんな、……わかめ…ふはっ!」


「おおお黙り!」


「ふはは、照れんなって」


「もういいからあああ!」




言われ慣れてないんだってばかやろう!もう!


でも、笑うだいちゃんを一睨みして。


そこで、気づいた。




───ああ、いつの間にか、普通に話してた。