目を開けると見たことのない天井。



独特の薬品の匂いと規則正しい機会音。



あ、そうか。私意識なくなって倒れたんだ。



それと同時にあの光景を思い出す




「お兄ちゃんは!?お兄ちゃんはどこ!?」



そばにいたお母さんに必死に聞く。


その時私はとても嫌な予感がした。お母さんが悲しそうな顔で、いや、


私を睨んで言った。


「翔はしんだ。」


胸をなにかで刺されたような痛さ。



その後お母さんな続けて言った、


「結羅が。あんたのせいで翔はしんだ。あんたが翔を殺したのよ。」


重い鈍器で頭を殴られたような痛み。

「人殺し」





「あんたなんていらない」





「死ねよ」





「翔を返せ」




――――――あぁ。私がお兄ちゃんを殺したんだ。


――――――私さえいなかったら。お兄ちゃんは。長谷川翔は生きてたのに。


――――――ごめんなさい。お兄ちゃん。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。