《湊side》


もちろん返すつもりはなく。腕を引っ張って引き止めた。


「どうしてだ?」


「こんなことがあってから姫になる気は普通ないでしょ?」


「俺たちはあいつらとは違う」


「もう、人は信じないってきめたの。」


本当にそれだけなのか。何かまだ隠している気がする


「わかった。今はそれでいい。」


ん。そう言って、由羅は屋上を後にした。


あの目。冷たい目。突き刺さるような目。


過去があるんだな。きっと。


それとあの殺気。


ただ者ではないな、普通の奴らならきっとたっておけないくらい


絶対 諦めねぇ。