黒いスウェットに身を包んで、
今日も「紅花」として喧嘩をする
女ってバレたら甘く見られるからフードを深くかぶって顔を隠す
ホントは私、金髪のロングに赤の目。生まれつきなんだけどね。
目の色から「紅花」の名前にしたの
最後には赤いバラのピアス
これが何よりの「紅花」の証拠。
このピアスを見たやつは殴りかかっては来ない。怯えるんだろう
でもこのピアスは最終的に見せるだけで喧嘩するときには見せない
本気でかかってこなかったらつまんないもんね
今日も路地裏に行く
あーぁー。みんなただストレス発散でなぐってるだけじゃん
後ろから声がかかった
「おまえなにつったってんの?よわそーだなハハハ」
「あ?、やるか?」
売られた喧嘩はもちろん買うよ
「どっからでもかかってこいよ 」
私の声と同時に男が殴りかかってきた
1:5くらいだからすぐ終わる
――――――シュツ
――――――バキツ
おせぇ。よわい。ひまつぶしにもなんねぇ。
ぜんいんが床に転がっている
「お前らなんのために喧嘩してんの?ただのストレス発散ならやめな。」
「 てめーだれなんだよ。」
私はフードをとった
耳に光るピアスをみて本気で驚いていた。
「ストレス発散でやるのは、ちがう。ただ人を傷つけるだけならやめとき
な。いつか自分が苦しくなるから」
「 じゃあなんで紅花さんはけんかしてるんですか?」
「わたしが喧嘩するのは大切な人を失わないためだよ。」
「かっこいいっすね!」
「あんたらの目はまだ死んでいない。がんばりな。」
「「「「「はいっ!がんばります!ありがとうございました!」」」」」
「ん。」
私た最後に少しだけ笑った。いつぶりだろ笑ったの
そんなことを考えながらその場を後にした
