《結羅side》
私が姫を追い出された次の日から私はひとりになった。
今日もまた
化粧が濃いギャルグループに体育館裏に連れてこられた。
「てめー、美波いじめてたんだってな!」
「っざけんなよ!?」
「黒蝶の皆さんを狙ってただけでしょ?」
「「「うわ、さいてー!ありえないゎ。」」」
あんたたちに何がわかるの?美波に同情してんの?
いい加減目覚ましなよ。あんたたちあいつに騙されてんだよ。
なんてことも言えずに。私はごちゃごちゃいっぱいついた手で
何度も何度も殴られた。
でもね。素人のパンチなんでほんとにいたくないんだよ(笑)
私は最近路地裏で喧嘩することが増えた。
私の通り名は「紅花」。
バレたらいけないから学校では黒髪のショートのウイッグに
茶色のカラコンで生活している。バレたら最悪だもんね。
「紅花」の時はホントの自分になって喧嘩する
毎日喧嘩をしてるうちに強くなれた。
だからみんな「紅花」の名前を聞くと怯える。
これは黒蝶の誰にもゆってないひみつなんだけどね。
喧嘩になれてる私は素人のパンチなんで全く痛くない
私を甘く見ないでよね。あんたたちよりはきっと何倍も辛い思いして、
そして何倍もつよくなったから。
