アオゾラをカナデヨ

そんなことを考えながら、膝を抱えて空色のパーカーに顔を埋める。

ポン、ポンとボールを蹴る音が響いている。

柔らかい日差しを受けて、キラキラと輝いているようだ。

「あー、腹へった。昼メシ、何食う?」

あはは、ほら、また小学生のよう。
かっこよくリフティングしてたのに。

「んー。あ、こないだ言ってたあのカレー屋さん行こうよ!」

「ああ、いいな」

額の汗を拭きながら、ボールをしまうユウタ。

「そういえば、一平がダブルデートしようって言ってたよ」

「お!なんかいいな、それ。行こう行こう」

何気ない、こんな会話の一つひとつが私の世界をキラキラと輝かせる。

一年前の私は、知らなかったこの世界。

大きなパーカーを着た私を、小さくて可愛いと言ってくれる。

コンプレックスだった背の低さが、今では少しだけ嬉しかったりする。


これが、恋ーー。


友達や家族とは違う、大切な確かな存在。お互いを支えながら、これからもずっと。


ータイヨウとアオゾラー


一緒に奏でていきたい。