「おまえも少し動けよ」
広場でリフティングをしている安斉くんをベンチから眺めている私に言う。
「ん?安斉くん見てた方がいい。上手いもんだね」
「そりゃ、元サッカー部だからな」
「えっ?サッカー部?吹奏楽じゃないの?」
てっきり前の学校でも吹奏楽やってたのかと思っていた。
「四校の吹奏楽、弱小だったから。一応サッカーと掛け持ちだったけど」
「へぇ、そうだったんだ」
どうりで、日焼けしてたわけだ。
「サッカーやろうと思って四校入ったけど。やっぱりペットもやりたくてさ。オヤジの転勤について行くかどうするかって時に、一校だったら本格的に吹奏楽できる!て飛びついた」
「そっかぁ。よかった、うちが強豪で。じゃないと安斉くんに会えてなかったんだもんね」
すると、安斉くんはベンチの前にしゃがみ視線を私に合わせる。
「な、ユウタって呼んで!」
「えっ?」
ーードキッ……ユウタ?
「うん!ユウタ、ユウタユウタ‼︎」
「はは、呼びすぎ!」
広場でリフティングをしている安斉くんをベンチから眺めている私に言う。
「ん?安斉くん見てた方がいい。上手いもんだね」
「そりゃ、元サッカー部だからな」
「えっ?サッカー部?吹奏楽じゃないの?」
てっきり前の学校でも吹奏楽やってたのかと思っていた。
「四校の吹奏楽、弱小だったから。一応サッカーと掛け持ちだったけど」
「へぇ、そうだったんだ」
どうりで、日焼けしてたわけだ。
「サッカーやろうと思って四校入ったけど。やっぱりペットもやりたくてさ。オヤジの転勤について行くかどうするかって時に、一校だったら本格的に吹奏楽できる!て飛びついた」
「そっかぁ。よかった、うちが強豪で。じゃないと安斉くんに会えてなかったんだもんね」
すると、安斉くんはベンチの前にしゃがみ視線を私に合わせる。
「な、ユウタって呼んで!」
「えっ?」
ーードキッ……ユウタ?
「うん!ユウタ、ユウタユウタ‼︎」
「はは、呼びすぎ!」



