俺は忘れていた。 運命なんてどうだっていいって思っていたけれど、違かった。 運命を甘くみていた。 運命なんてあるわけないって思っていた。 それは、現実を見たくないだけだった。 愛が事故にあって、記憶を忘れて、俺達がこうなってしまう運命なんだって勝手に思い込んでいた。 でも、このままじゃダメなんだ。 いったいこれから先、どうすればいいんだろう。 ――――――もうすぐ、夏がやってくる。