透明な青、揺れるオレンジ




佐野くんに、キス……

あたしに向けてくれる、佐野くんのまぶしい笑顔。

一瞬、綺麗な弧を描いて笑むその唇に触れることを想像して、あたしの頬は湯気がたちそうなくらいに熱くなった。

テストに向けての緊張感に妙なドキドキが加わり、胸がざわつく。


とりあえず、頑張らないと。

そう思うものの、胸のざわつきはいつまで経っても治まってはくれなかった。