保健室に行ったきりの佐野くんからは、家に着いてからも何の連絡もなかった。


気になったけれど、あたしの方からも何となく連絡がしづらい。


あたしの頭の中はその夜眠る直前も、翌朝目を覚ましてから学校に向かうまでの間も、佐野くんと千切れてなくなってしまったストラップのことでいっぱいだった。