「だよね」
あたしを見てくる高崎くんに苦笑いを浮かべていると、佐野くんが鞄からバスタオルを取り出してあたしの肩にそれをかけた。
佐野くんが使ったあとのそのタオルは、何だかちょっと湿っぽい。
「佐野くん、これ濡れてる」
肩からかけられたタオルを跳ね除けようとすると、佐野くんが少し不機嫌そうにあたしを睨んだ。
「いいから。体育のジャージが嫌なら、俺が部活用のを貸してやる」
佐野くんは怒ったようにそう言うと、あたしの肩をバスタオルごと自分の方に引き寄せた。
「高崎も奈緒も、早く帰れよ。俺は早瀬に着替え貸してから帰るから」
佐野くんは高崎くんと町村さんにそう言うと、あたしの手を引っ張っていく。
そのままあたしを水泳部の男子更衣室に連れて行った佐野くんは、更衣室のドアを開くとその中にあたしを乱暴に押し込んだ。



