透明な青、揺れるオレンジ



「え、雨?」

びっくりして空を仰ぐと、それは雨ではなくシャワーから降り注がれる水だった。


何で――?


突然冷たいシャワーの水を浴びて混乱したあたしは、その下で慌てふためく。

悲鳴を上げながら水を止める蛇口を探してシャワーの下を探し回っていると、どこからか慌てた声がしてシャワーの水が止まった。


「早瀬先輩!どうしてそんなとこにいるんですか?」


水を浴びたのは一瞬だったけど、その水量も水圧も多くて強くて。

髪の毛やブラウスもびしょ濡れだった。

どうしていきなりシャワーが……

不思議に思いながら濡れた髪を両手で絞っていると、シャワーの壁の後ろから青ざめた顔の町村さんが現れた。


「すいません!あたし、シャワーの元栓が閉まってるか確認しようとしたら間違えてシャワーの水出しちゃって……壁の裏にいたから、まさか早瀬先輩がそこにいるとは気づかなくて」