妖狐と私




私は秋斗のズボンを縫い終わり、秋斗の部屋に持っていこうと自分の部屋を出る。




秋斗の部屋の前に立って、深呼吸してからノックをした。




 秋斗にちゃんと聞かなきゃ。




「秋斗、入るよ~」




私がそうドアの前から呼びかけても、返事がない。




「秋斗~?」




ガチャッとゆっくりドアを開けてみる。




すると、秋斗は勉強机に伏せて寝てしまっていた。




宿題のドリルを開いて、えんぴつを持ったまま寝ている秋斗。




「……秋斗」




遠慮がちに声をかけてみる私。