「名前、「ゆうひ」っていうの?」




秋斗が優陽に尋ねた。




「ああ。お前のねーちゃんにつけてもらった」


「ねーちゃんが?」




秋斗が私の顔を見る。




「うん、私がつけた……」




私はなんだか恥ずかしくなって、下を向いてしまう。




「いい名前だね!」




秋斗はそう言って優陽にニカッと笑って見せる。




「そうだろう」




 ドキ。




優陽は秋斗に優しく微笑みながら答える。