コンコンッ
部屋のドアがノックされる。
「は、はぁいっ!」
いきなりのノックに少し動揺してしまう私。
「ねーちゃん」
ガチャッとドアを開けたのは秋斗。
「秋斗、どうしたの?」
私は秋斗のところに歩み寄る。
「今日さ、体育あってズボンがやぶけちゃっ……」
秋斗は私にそう言いかけて、言葉を止めた。
私の目を見て話していたのが、なぜか違うところに目をやっている。
その目線の先は……私の後ろにいる……
優陽。
ん?
優陽??
「どうしたの?」
私は秋斗に尋ねてみる。
「……ねぇ」
「ん?」
「あれ」
秋斗が指をさす方向に目をやると、
……やっぱり優陽。
ん?
え??
優陽???
優陽に、指さしてるの……??
いやいやいや、まさかね!
だって、優陽は私にしか見えてないんだもん。
「なぁに?」
焦りを隠しつつ私は秋斗に尋ね続ける。
「ほら、あれ……。なんか……」
「う、うん?」
「なんかいる。」
「む、虫でもいるの……??」
冷や汗が出てくる。
「ううん。あれ、人?」
……!!
ま……まじで?


