「ん。」 優陽は何かを敏感に察知したかのようにピクッと耳を動かした。 「どうしたの?」 「葵、ついてこい。」 「へ?」 急に優陽は私の隣から離れて、何かにひきつけられるかのように前に突き進んでいった。 「ま、待ってっ!」 私は必死に優陽についていく。 優陽の足は速い。 「どうしたのっ?」 私が優陽に声をかけても、優陽は振り返ることはしない。 どんどん進んでいく優陽のあとを追ううちに気づいたことがあった。 この道……秋斗の学校に向かってる? どうして?