優陽は私の隣にいると言ってくれたけど、全然頭がついていかない。


 だって、妖怪だよ!?


 妖怪が、人間とだよ!?


 ありえないでしょ!?



私は優陽の横顔をチラッと見る。



 ……まぁ、一緒にいてくれるんだし……なんていうか、妖怪でも嬉しいってのは事実……。


 ……あぁ……ついに私もおかしくなっちゃったか。


 妖怪でもいいとか、変なの。


 でも、妖怪なのに安心できるとか、もっと変なの。





今は学校の帰り道。


やっと学校が終わって帰れる。


私と優陽は並んで歩く。


周りから見ると、私一人なんだけどね。


優陽は他の人には見えないから。


2人の空間は、私と優陽しか知らない。


なんだか、それって不思議だな。