季節は夏。




「いってきまーす」




私はいつものように学校に行くときにお母さんに玄関から声をかけるけど、やっぱり返事はしてくれない。




「……行こうか。」




弟、秋斗(アキト)とは途中まで同じ道なのでいつも一緒に家を出て一緒に行く。




秋斗は、もう小学5年生。




私はまだ……秋斗にお父さんのことを、ちゃんと話せていない。




「ねーちゃん」




「ん?」




秋斗が話しかけてきた。




「ねーちゃんさ、最近元気なくね?」




ギクッ




「え、そんなことないよ?毎日秋斗と一緒に学校に行けて楽しいし!」




「……ふーん」




 あ、危ない!!




 気づかれそうだった……。




実は、私は高2になって……






























いじめられている。