愛し方~君が教えてくれたこと~

杏奈side


スマホを見ると、1時を回っていた。

「早いけど仕方ないよね。」

ガチャ「ただいま…」

ベッドで寝ちゃおう。そう思い、部屋に入ると…



「え…?」

ない。家具も。服も。全てがない。

「な、んで…?」

「あんたの居場所はないよ。」

後ろからお母さんの声がし、振り返る。

「…は?何言ってんのよ、意味がわからな…」

「あんたの父親、お前のこと捨てたんだよ。」


頭が鈍器で殴られたように痛い。


「うそ…でしょ」

「嘘なんかじゃないわよ。コレ見なさい。」

そう言って渡されたのは、

「手紙…?」

『杏奈、ごめんな。もう限界だ、父さん、お前のことどうしても愛せないんだ。』


「お、父さん…」