「…っえ」
あたしははるちゃんの膝に乗ったまま身動きがとれずに、ゆっくりと開くドアを見ていた。
だけどはるちゃんはすぐさま動いてあたしを膝から移動させて、いつの間に用意していたのか、
机の中から教科書を取り出した。
あたかも、勉強を教えていた、という雰囲気。
「あっ、三浦先生、こんなとこにいたー」
ドアを開けたのは、クラスメイトの倉坂 雅。
サッカー部の、わりと生徒の間では人気のある人。
っうわー、危なかったぁ。
雅なんかに見られてたりしたら、速攻で言いふらされるもん。
「なんだ倉坂、こんなとこまで」


