「由羅、ほっぺた濡れてる」 私の頬に滑ってきた蓮の手が頬で止まり、そんなことを言われる。 「だって…」 嬉しいから。 蓮に彼女がいてもこうして会えることが。 「なにが悲しいの?俺がいるのに」 「蓮がいるから泣きたいんだよ…」 そう言うと静かに唇を重ねられた。 「おいで」 ベッドに連れられ、私たちの"悪なカンケイ"はそこから始まった。