恋の後味はとびきり甘く

 目にじわじわと熱いものが浮かび、指輪の上の小さな宝石がにじんで揺れた。

「私の気持ちも……あの頃から変わってません」
「よかった。俺と結婚してくれますか?」
「はい」

 うなずいたとたん、彼の腕の中にとらわれ、柔らかな唇で唇を塞がれた。人目を気にするより、今はこの喜びに浸りたい。

 今日、聖なる愛の日に、終わったと思っていた恋の続きが始まった。この恋は、とびきり甘い後味を残して愛へと変わっていく。そんな予感を抱きながら、彼との甘いキスに身を委ねた。


【了】