今日だけだから。





「好きだよ…………。
最愛の人を亡くすって……すごく辛いんだよ???
私ね、笑えないの。穴、空いてるの。ぽっかりと小さな穴。
簡単に埋められそうな穴……なんだけどさ。
なんか、なかなか埋まらないんだよね。
なんでかな。拓也……知ってる?」


わかってても、返事が返ってこないってわかってても、問いかけてしまう。



「ほんと、私どうしたらいいのかな?
もうっ……笑えないのかな。私。
ごめんね……また頑張るから私。だから今日だけ弱音吐かせて??」


明日からまた、今まで通り生きていくから。