side 実冬(ミフユ)


キーコーカー……
授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。


高校1年生 相楽実冬(サガラ)

カバンを持って、玄関に行き靴を履き替え、外に出ると大雪だった…。





最愛の人を亡くして明日で1年目。

「はぁ…さむ」

そう一息こぼして、傘を乱暴にさし歩きだした。


学校から家まで徒歩10分。
自転車だと5分もかからない。

この学校はそこそこ頭が良いらしい。