その夜もまた、夢を見た。
今度は公園では無く、
おばあちゃんの家。
お母さんがいて、
そして私と男の子。
どうやら、
男の子が私の家に遊びに来たらしい。
「そうだ、千里。
今のうちにあれ、渡してあげたら」
お母さんが言った。
あれ、でも、少し違和感。
その違和感もすぐに消えたけど。
そんな中、
あれってなあに?と言うように、
男の子が首をかしげる。
「うん!
でも、どこにあるの?」
「タンスの扉を開けて、
一番上の引き出しの中に、あるわよ」
私が部屋を出ていき、
ゴソゴソと音がして、戻ってきた。
「これ、どうぞ」
と男の子に渡している。
お母さんが分かりやすく説明した。
「もうすぐお引っ越しするから、
遊介君にプレゼントだよ」
え・・・?
今、遊介君って言った?