と言われたけど、
あと2日しか無いのに・・・
好きだと言われるまで、
彼氏だとか付き合うとか、改めて、
私はそんな風に考えたことがない。
「少し、歩こうか」
そう言われ、
こくりと私はうなずいた。
そのまま二人は何も言わない。
少しの間考えて、
私なりの答えを見つけていく。
「さっきのことだけどね」
ビクっと、遊介君が反応した。
うつむきながら、
私はぽつりぽつりと、話を始める。
「返事はね・・・」
「返事は・・・?」
と、心配そうに聞く遊介君。
「私もよくわからないの」
?と首をかしげる遊介君。
「もちろん、
友達としては大好きだよ。
でも・・・私、
そんな風に意識したことなくて・・・
だから、もう少し待ってて」
しばらくして、
「わかった」
驚いて、顔をあげた。
「千里がそれでいいって、
言うなら俺はそれでもいい」
「だけど私達、
もうすぐ会えなくなるんだよ。
遊介君は、それでもいいの?」
「何言ってんだ」
「え?」
「まだ一生会えないって、
決まってないじゃん。
もしかしたら、
また会えるかも知れないしな」
これが遊介君と話した、最後だった。
次の日から遊介君が、
誘いに来ることはなかった・・・