どこへ行くのか
これから私はどこで暮らすのか
社長に託したが聞いてもいいだろうか?

チラッと社長を見れば
なんだか鼻歌を鳴らしご機嫌さんだ


『…ご機嫌ですね』


「ん?まあね」


『どこに向かっているんですか?』


「んー、まず病院。知り合いの病院だから安心して」



病院?なんで?安心して?
いや、待ってよ…


「念のためにさ。彼がすんなり諦めてくれるとは思ってない。それにコレは犯罪だよ?DVなんだよ…彼から離れるためにも証拠を残す。小森を守るためなら、俺は戦うよ」



運転をしながら、さらっと言ってくれる言葉…それと優しくて握ってくれる手



『…ご迷惑じゃないでしょうか…』


私のために、戦うって
すごいことだと思う
どうしよう、っと不安は必ずついてくる