首だけ回して後ろを向いてみると男の人が犯人らしき相手の手首を掴んで上げてくれていた
「な、なんだねキミは。言い掛かりは、や、やめたまえ」
「はぁ?この後に及んで否定する気かよ?ダッセーな」
2人の会話に車内が騒ついたその時
プシューっと片側の扉が開いて人が降りようとする流れに巻き込まれる
気づいた時にはホームに押し出されていて
プシューっとドアが目の前で閉まり、電車が発進した
私の隣には、助けてくれた男の人
「はぁ、波にのまれてオッサンの手を離しちまった」
と、落ち込む彼
「ごめんな、おねーさん」
「いえ。助けてくれてありがとう。本当に助かりました。」
「そっか、よかった!」
ニッと白い歯を見せて笑う彼は・・・
「・・・高校生?」
「そうだけど?」

