それもそのはず。
これは私達が仕組んだことだから
莉子さんには
「あたし、美雪に呼ばれて・・・」
私が連絡して高谷さんには
「俺は、綾斗くんに話あるって言われたんだけど」
綾斗くんに連絡してもらった
私は、高谷さんの連絡先知らなかったし
莉子さんのことだから勘付いて教えてくれないと思ったから
でも、こうまでしないと莉子さんは高谷さんに言えないまま、ただ時間ばかりが過ぎていってしまうって思ったから
莉子さんはこの状況に何かを察したようで
「折角だし、そこ座らない?」
と高谷さんに声を掛けて2人でベンチに腰掛けた
その場に暫く沈黙が流れ
カラスが鳴いた頃
「莉子、最近なんか避けてない?」
と高谷さんが沈黙を破った
「ゆっくりで良いから、話してくれないか?」

