高谷さんが戻って来た頃には子どもはもう一歳の誕生日を迎えてる
莉子さんはそれまでずっと1人で子どもを育てなきゃいけないし、出産時も1人で・・・
愛しているのに大事な時期をバラバラで過ごすなんて・・・2人にとっては辛くて怖いこと
「この子がいるって分かったら弘貴はきっとプロジェクトから降りるって言い出すと思うの。でもこれは、弘貴がずっと温めて来たことだって・・・嬉しそうに話してて・・・」
「莉子さん・・・」
「どうしたらいいのか分からなくて、どうしても切り出せないのっ・・・」
目の前の莉子さんは今にも泣きそうな顔をしている
こんな莉子さん、見たことない・・・
いつも元気一杯の莉子さん
いつだって笑って、私のためにアドバイスしてくれたり、心配もしてくれてた

