動揺しまくる私の目の前でニヒニヒと笑う彼
て、てか、私初対面の人と何をこんなに話しちゃってるんだろう
綾斗くんの出番始まっちゃうし、早く戻らなきゃっ
「と、とにかく。もう私行きますので」
一刻も早くこの場を立ち去りたくて
手を振りほどき、会場に向かおうとすると
「あー待った待った!!」
と、振りほどいた筈の手でまた私の手首を掴む彼
「なっ・・」
な・・・なんなのっ・・・
なんで構ってくるのっ
「ひゅ〜もしかして怒ってる?怒った顔も可愛ぃ〜♪」
「・・・っ」
多分結構嫌な顔してると思う、私
それなのに目の前の彼は怯むことなく
むしろ・・・楽しそう・・・
「なんでっ・・・」
その時、扉が閉じられた会場から微かに拍手の音が私の耳にまで届いた
あ・・・綾斗くんの出番が始まったのかもしれないっ

