雪が微かに降る中、手を繋いで綾斗くんの家に無事帰宅




・・・かと思いきや




「綾斗っー」




玄関ドアの前に立っていた女の子が、綾斗くんを見つけるなり駆け寄りギュッと抱きつく





「えっ・・・?」




私は思わず、繋いでいた手を離して身を引いてしまう




「綾斗助けてっもう・・・やだよぉ」




「・・・沙耶」



なんで沙耶ちゃんが綾斗くんの家に?




それより・・・沙耶ちゃんが綾斗くんに抱きつく光景



目の前で


堂々の・・・



「・・・公開浮気」



ボソッとつぶやくと



「美雪さん、何言ってるの」




「だ、だってぇ・・・」



ちょっぴり呆れ顔の綾斗くん




「沙耶。とりあえず離れて。」




「・・・なんでっ?」




綾斗くんの胸に顔を埋めている沙耶ちゃんの肩を掴み少し離す