またあの子たちだ。

ストーカーしてるのってくらいいつも見ている。

「ん?早く帰ろうぜ」

どうしよう。

ここで断ったら私の負け。

一緒に帰ったらまた何か言われる。

どうしよ…う。

あ、そうだ!

「あ、さっき女の子があそこにいるよ!
光輝を探してるんじゃない?
じゃ、邪魔しないからバイバイ!!」

「お、おい…」

ふう。

これで何とか大丈夫だろう。

あ、楓華だ。

「楓華〜!」

「うぅ、またうちらのクラス負けたよー…」

あ、そっか。

私とは違う団だったもんね。

「あ、そうそう。
吉岡が誘ってたのに帰らんくて良かったの?」

「い、色々あって…断った」

「じゃあうちと帰ろ!」

私もそのつもりだったから良かった。


私と楓華は最近のことを喋りながら帰っていった。

あまり会う機会が無かったからたくさん話した。

まだ足りないくらいに。

「お姉ちゃーん!楓華ちゃーん!」

「華恋ちゃんじゃん、どうしたの?」

一年生はもっと早く帰ってるはずなのになにしてんの。