「じゃ、また明日〜!」
「桜華〜っ、一緒に帰ろ」
「あ〜うん」
げ、私の方が早いと思ったのに…。
なんで帰らなきゃいけないの。
なんて言えないけど。
てゆうか光輝はもう気にしてないのかな?
私も結構なかったように接しているつもりだけど…。
やっぱどこかで気にしてしまう。
でも帰りに誘ってくるってことは気にしてないのかな。
私のアホ〜。
自意識過剰!!
光輝の言う通りアホになっちゃう…。
「色リ楽しみだな!」
「えっ、あぁうん」
「なんだよ、嫌なのか?」
あなたと帰るのが嫌なんです。
嫌じゃないけど…。
周りの目が痛い。
ほとんどの人はいないけど、ギリギリまで部活がある人は残っているし…。
特にバスケ部なんか恋愛話大好きだし。
変な噂流されたら私、終わりだよ…。
本当についてない。
さっきから光輝が話しかけてくるけど、しょうもない話ばかり。
なら私を誘うな!
「おい、ちゃんと聞いてんのか?」
さっきから雑に頷いていただけだからほぼ聞いていない。
うるさい。
暑いしイライラする。
「あぁ〜、もうやだー!!!」

