裕翔side 「………おはよう」 朝礼までの時間、やり残していた仕事を片付けていると、隣のデスクから小さな声が聞こえた。 見なくてもわかる。 結衣だ。 「………はよ」 正直、どう接すればいいのかわからなかった。 ショッピングモールで結衣を置いてその場を去ったのは、まだ昨日の話だ。 このまま無視して仕事を続けようかと思った…………けど。