そもそも、戸山くんだってホントは私のことなんか……… 「!!!」 そのとき、私は背中に強い衝撃を感じた。 衝撃といっても、痛いものや嫌なものじゃなくて、心の底から温かい気持ちになるような。 はっとして私は首を後ろに向けた。 それと同時に、大粒の涙がこぼれ落ちた。 「…………戸山くん…………」