教室に入ると、もう誰もいなかった。静かな教室内には、窓の外から差し込むオレンジの光が広がっていた。
早く帰ろう。部屋に閉じこもって、思いっきり泣こう。そしたらきっと、明日はすっきりしてると思うから。
理央に渡すつもりだったチョコが入ったカバンを机の脇から取ろうとしたとき。
ガラッと、教室の扉が開いた音が教室に響いた。
その音にびっくりして、私は手をすべらせてしまい、カバンが床に落ちてしまった。
カバンのチャックが開いていたせいで、中身が床にばらまかれる。
やっちゃった.....。思わずため息がこぼれた。



