一週間だ。

先週の金曜日から今日まで、
境本は学校にきていない。
確かに学校をサボりがちとは
聞いていたが
これほど長いのは
知り合ってから今まで無かったと思う。

今日こそは来るだろうと
期待していたぶん一気に下がる。

本日の図書室業務を終えて
学校からでたところで
境本に電話をしてみた。
バレンタイン以来初めて
かける電話に境本はでない。
しかしめげないのが俺である。
再びコールする。
でない。
コール。
さらにコール。

『しつこいっ。』

「あ、出た。」

『出たじゃないよ。引きずり出されたんだ。君が電話をやめないから』

「最初の一回で出てくれればいいんだよ。」

『話したくないんだと察してくれればいいんだよ』