境本とのドキドキ
お電話タイム(笑)が終了して
階段にしゃがみこむ。

別に恋してるだなんて
言ってみても、
境本の言動で一喜一憂するわけでもなく、
やっぱり一歩ひいた
離れたところに自分が
もう一人いるような気がする。

チョコレートが貰えないくらいで
本気で悲しんだりはしない。
電話できたくらいで
記念日になったりはしない。
明後日には忘れちゃうような
淡い感情ばかり。

そう感じているのに、
それだけとは言い切れない。
内側には熱烈を抱いているのだろうか。
こんな俺でも
激情を感じるのだろうか。

今はただ
寒いだけだから
来週に期待しよう。

脱力して目を瞑る。