だから、俺にしろよ。~運命の人と恋する方法~

「…………いつからなの?」




「えっ?」




「いつ、俊介のこと、好きになったの?」




それって、言わなきゃダメなのかな………?





「早く」




有無を言わさぬ野上くんの声に、仕方なく口を開いた。




「…………1年の、5月くらいです」





あれは、授業に間に合わなくて階段をかけ上がっていたとき。





「う、あと3分しかないよっ………!?」





カップラーメンが作れちゃう時間だよ!





焦ったときほど失敗してしまうのが、私の悪い癖。




このときも…………。




「っ、ひゃああああっ!?」




階段から足を踏み外してしまった。



スローモーションで流れる景色を見て

あぁ私、今から体を強打して、死んじゃうのかな……?

なんてことを考えた。





まぁ………落ちてしまったものはしょうがない。



そう覚悟を決めて目をぎゅっとつぶった。